今すぐ築地に行かないと! はしもとみつお/大石賢一 築地魚河岸三代目
シルバーウィーク以降、少しずつ秋の陽気になってきましたね。
秋は1年の中で一番好きな季節です。読書の秋、それから食欲の秋!
そして、秋鮭の秋!
スーパーで1年中売っている鮭、お寿司屋さんで1年中食べられるサーモン、
しかし本当の日本の鮭の旬は、秋なのです!
・・・と、サケ専門仲卸「カギ花」の花田さんに教わりました。
(詳細は5巻をご覧下さい)
有名な市場ですね。以前、仕事で何度か築地市場駅に降り立ったときは
やはり少し潮風というか、魚の香りがしました。
築地魚河岸三代目は、その中でも「仲卸」のお店がメインの舞台。
仲卸という業態って、数年前まで知りませんでした。
知ったきっかけも、別の漫画「槇村さとる/モーメント」で
「登場人物のお父さんの職業」として
ちらっと紹介されていたことでした。
槇村先生のスポ根作品は自分もスポーツしたくなります。
なるだけで始めない、もしくは続かないのだけども。
とにかく、それで見る迄「仲卸(なかおろし)」という言葉も
なんとなく聞いた事はあったかもしれませんが、ほぼ初見でした。
築地魚河岸三代目は、食エッセイ漫画が好きな私に、
「食べ物が出てきて明るく楽しめる漫画」として
おすすめされた漫画でした。
築地、魚河岸、仲卸…と聞いて、職人気質の食漫画で
ヘビーなのかと思いましたが、その反対で、
豊富な知識がたくさんつめこまれているのに
大変さくさくライトにさわやかに、でも軽すぎず読める漫画でした。
主人公の旬太郎は、(多分)エリートの仕事ができる銀行員でしたが
婿養子で妻の実家の家業である築地魚河岸の三代目となるところから
ストーリーが始まります。
この旬太郎が、食いしん坊かつ仕事熱心で、
自ら周囲を巻き込みつつどんどん成長していく姿を
色々な魚の知識とともに楽しむ事ができます。
旬太郎が泣く泣く銀行員を辞めたわけではなく、自らすすんで三代目となって
前向きに仕事に取り組んでいく姿はいろんな人の心を打つのではないでしょうか。
(私は打たれました。ぐす)
ちなみに、公開当初知りませんでしたが
大沢たかおさん主演で映画化されていたようです。
そして、読んでいる時「どっかで見た事あるな…」と思ったのは
ネット上で一時期流行したboketeのコラでこすられまくっていたシーンだということは
読了後に気づきました。
魚が好きな方もそうでない方も、是非一度ご賞味ください!