ネタバレ好きにはぴったり ドリヤス工場 有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいのマンガで読む。
秋の夜長、なんとなくkindleでネットサーフィンをしていたときに見つけたこの本。
文学に浸りたい、でももうすぐ急に眠くなりそう、
でもまだ眠くない…というときにパッと目に入り、「これだ!」と
1clickで購入。
タイトルの通り、誰でも聞いた事がある作家や小説を
10ページくらいにコンパクトに漫画にしている本です。
収録作品のうち、原作を読んだ事があるものも多かったです。
◯…原作を読んだ事有り、ストーリーもほぼ把握
△…たしか原作を読んだ事有り、なんとなくストーリーを把握
?…多分読んだ事がない
【収録作品】
◯太宰治「人間失格」
△中島敦「山月記」
△梶井基次郎「檸檬」
◯森鴎外「舞姫」
△坂口安吾「桜の森の満開の下」
◯フランツ・カフカ「変身」
◯宮沢賢治「注文の多い料理店」
?永井荷風「ぼく東綺譚」
△泉鏡花「高野聖」
△夏目漱石「三四郎」
◯アンデルセン「雪の女王」
◯芥川龍之介「羅生門」
△田山花袋「蒲団」
?幸田露伴「五重塔」
◯新美南吉「ごん狐」
◯樋口一葉「たけくらべ」
?魯迅「阿Q正伝」
?伊藤左千夫「野菊の墓」
?トルストイ「イワンのばか」
◯エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」
?菊池寛「恩讐の彼方に」
?二葉亭四迷「浮雲」
◯グリム兄弟「ラプンツェル」
◯夢野久作「ドグラ・マグラ」
△堀辰雄「風立ちぬ」
読んで見て、ドリヤス工場先生の要約スキルがすごい!と感じました。
羅生門とか、ごんぎつねとかはまだしも、ドグラ・マグラとか確か
厚めの文庫上下巻セットで、内容もヘビーなので原作も休み休み読んだので
それが約10Pにまとまっていてなんて効率的。時短!
しかも、この漫画が呼び水になってもう一度読み返したくなりました。
水木しげる先生のような絵柄なので、
特に純文学にハマっていて鬱々とした主人公の葛藤に
説得力を感じさせました。
そして、?をつけた読んだ事がない作品については、
これから読んでみたいと思わせられます。
私はネタバレ大歓迎でオチを先に知って
安心しながら作品を楽しむのが好きなので、
こういう作品があればもっとそういう楽しみ方もできそうです。
ドリヤス工場先生のこのシリーズで、「火花」とか、
「桐島、部活やめるってよ」とか読んでみたい。